ゲームクリエイターとしては初の受章となります!
令和7年11月3日に発表された秋の叙勲にて、「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親であり、『クロノ・トリガー』、『ポートピア連続殺人事件』、「いただきストリート」シリーズなど数々のゲームを制作されてきたゲームデザイナーの堀井雄二氏が旭日小綬章を受章されました。
旭日章は、国家または公共に対して功労のある方で、顕著な功績を挙げた方に授与されるものです。堀井氏は、日本の芸術文化におけるロールプレイングゲームの先駆者としての功績と産業振興における功績が評価されてのご受章で、ゲームクリエイターへの叙勲は堀井氏が初となります。
ゲームが日本の芸術文化として認められたという大きな意義があるご受章に、堀井氏とともに「ドラゴンクエスト」を制作するチームとして、とても嬉しく思います。栄えあるご受章、心よりお祝い申し上げます!
堀井氏より受章にあたってのコメントが届いておりますので、ぜひご覧ください。
株式会社スクウェア・エニックス
「ドラゴンクエスト」チーム
■堀井雄二氏 受章コメント
このたびは叙勲の栄に浴し、身に余る光栄なことと、とても感激しています。
今回の受章は、ボクひとりでの力ではなく、ゲームを楽しんでくれているプレイヤーの皆さま、今まで支えてくださった開発スタッフの皆さん、そしてゲームに関わるすべての皆さまのご支援のおかげと深く感謝しております。
ボクがゲームを作り始めた頃、ゲーム自体、あまりよくない娯楽と思われていて、子どもたちがゲームで遊んでいると親や先生に怒られたりしたものです。それがいつしか、ゲームは日本を代表する産業のひとつへと成長し、世界に誇る文化と言われるようになりました。
今回、ゲームクリエイターとしては初の叙勲にあずかることができたのは、ゲームが世の中の発展に寄与するものと評価していただけたからではないかと思います。
かつて「単なる遊び」として見られていたゲームが、世代や国境を越え、人の心に寄り添い、喜びや想像力、時に生きる力を与える文化として認められたであろうことに深い感慨を覚えています。
ゲームに関わる皆さまを代表しての受章と受け止め、ゲームクリエイターを目指す若い方々に希望を与えるものとして、ともに喜びを分かち合いたいと思います。この受章を励みに、これからも皆さまの心に「わくわく」を灯せるような、そんな作品づくりに挑戦していきたいと思っています。
人生はロールプレイングです。本当にありがとうございます。
ゲームデザイナー 堀井雄二